こちらの記事では、私が所有しています撮影機材の「一眼カメラ」とカメラの選び方について、初心者目線から分かりやすくご紹介していこうと思います。
最初に言っておきますと、私が購入しました撮影機材としてのカメラは…
「Canon EOS 70D」です!
中古として購入しましたが、一眼カメラ初心者の私にとって、「値段」と「性能」のバランスがとてもいいカメラだと思っています。
では、この「EOS 70D」を購入するに至った経緯と合わせてカメラの選び方と実際に使ってみた感想をお伝えしていきたいと思います!
カメラの選び方
「ミラーレス」か「一眼レフ」か
スマホの映像よりもさらに表現力(特にボケ感)を求めた私は、何とか中古の一眼カメラが欲しいと物色していました。
とはいえ、一眼カメラなんて初めてでしたので、どのメーカーのどのモデルが動画撮影に適しているのかなど、まったく分かりませんし、各メーカーのモデルナンバーの意味も分かりませんでしたので、イチからの勉強でした。
まず最初に決めたのは、「ミラーレス一眼カメラ」か「一眼レフカメラ」か。
これはすぐに決まりました。
「ミラーレス=<新しい>=<高い>」、「一眼レフ=<古い>=<安い(中古)>」の構図がはっきりとしていたからです。
できるだけ安くいいカメラを探したい私は、「一眼レフカメラ」一択でした。
現在、販売されている一眼カメラのメインは「ミラーレス一眼」ですが、数年前まではメイン機として販売されていた「一眼レフ」ですので、撮れる映像にすごく違いがあるかといえば、そうでもなかったりします。
ましてや一眼カメラ初心者ですので、見てもはっきりと分からないというのが、正直なところでした。
かと言って、あまり安いカメラを買って、動画撮影の性能が低すぎても何にもならない…。
では、何を選ぶポイントとして探していけばよいのか…。
細かいことを挙げればきりがありませんが、カメラ選びにおいては、「解像度」「フレームレート」「記録方式」といった3点を押さえておけばよいのではと思います。
「解像度」「フレームレート」「記録方式」とは…
▶解像度
覚えておくべきは、「HD」「FHD」「4K」の3種類です。テレビでも、フルHD(FHD)とか4Kといった言葉をよく耳にするかと思いますが、まさにそれです。
HD…(横)1280画素×(縦)720画素(=約92万画素)の動画データです。
FHD…(横)1920画素×(縦)1080画素(=約207万画素)の動画データです。
4K…(横)3840画素×(縦)2160画素(約829万画素)の動画データです。
新聞に載っている写真を想像していただければいいかと思いますが、ドット(点)の数が少なければ粗い写真に見えますが、点が多ければよりくっきりした写真として見えますよね。そのドット(動画ではピクセル)が多いか少ないかで画質の良し悪しが変わってくるのです。
最近では、テレビも含めて4Kが増えてきて、動画撮影も4Kへと移行しつつありますが、最初の頃はFHD(フルHD)が撮影できれば十分です。YouTubeで推奨されているのも「FHD」か「HD」であることが多いと言われています。
解像度は大きくなるほど、画質は良くなっていくと同時に、データ容量も大きくなっていきます。4Kのデータ容量はFHDの4倍くらいになりますので、カメラに入れるSDカードも容量の大きいもの(=高い)になってしまいますので、最初はFHDで撮影できれば十分かと思います。
▶フレームレート
フレームレートとは、1秒間に何枚の画像が含まれているかを示し、単位は「fps」で表します。
ちなみに、皆さんがいつもご覧になっている映画は「24fps」、テレビは「30fps」で撮影されています。そのためYouTubeなどのシネマティック動画(Vlog)も「24fps」で撮影されている方も多い印象ですね。
動画データは、いわばパラパラ漫画と同じで、何枚もの画像(写真)データを順番に流していくことで映像を動かしています。
つまり、1秒間に撮影できる画像データが多ければ多いほど、パラパラ漫画(動画)は滑らかに動き、少なければカクカク動くといったことになります。
そのフレームレートがカメラの性能によって、30fpsで撮影できるもの、60fpsまで、120fpsまでと異なりますが、ほとんどのカメラは「30fps」までは撮影できますので、それで十分です。
ただ、「60fps」まで撮れるならよりグッドです。(別の編集系の記事でも触れていこうと思いますが、スローモーションがきれいにできます)
▶記録方式
初心者が覚えておくべき記録形式は「MP4」「MOV」の2種類で大丈夫です。(※カメラによってはAVCHD、XAVC Sもありますが、初心者のうちは無視しておいてよいかと思います。)
MP4(エムピーフォー)
現在、最も普及している形式で、汎用性もありますので、多くのパソコンやスマホで再生するのに便利な形式です。
ちなみに、これと同じ形式で音だけのデータを「MP3」といいます。スマホに音楽データを入れたりする時に聞いたことがある人も多いかと思います。
MOV(エムオーブイ)
Apple社が開発した動画ファイル形式で、主にMacの方で扱う事が多くなりますので、iPhoneで撮影した動画もMOV形式になっています。一部、その分Windowsパソコンとの相性はあまりよくないといわれることもあります。
皆さんがお持ちのスマホでも、動画の設定項目にて、解像度やフレームレートが変更できたりするスマホもありますので、一度設定画面からいただいてもいいかなと思います。
ただ、記録方式については、Androidは「MP4」、iPhoneでは「MOV」に固定されているかと思いますが。
さて、私の所有しています一眼レフカメラ「EOS 70D」で撮影できる動画はといいますと、大まかには
解像度・・・「1920×1080(FHD)」「1280×720(HD)」
フレームレート・・・「24fps」「30fps」「60fps」
記録方式・・・「MOV」
となりますが、「60fps」で撮影できるのは「1920×1080」のフルHDではなく「1280×720」のHDの解像度になるといった制約もでてきたりもします。
カメラのモデルや性能によって、「4K」が選択できたり、「60fps」や「120fps」が選択できたりと、撮影できる動画のサイズや形式が異なってきますが…、
基本、初心者の段階では、「1920×1080」「30fps」で撮影できればOKです!
カメラ選びの際には、この部分だけでも見ておくと、いざ動画を撮る際に「このサイズで撮影できない!?」と、後になって後悔することもないかと思いますので、参考になさってください。
カメラメーカー選び
次に購入するカメラのメーカーですが、これはほとんど自分の好みでいいかと思います。同じクラスの一眼レフカメラにおいては、各社とも性能にそれほどの違いはないからです。
あえて、メーカーごとの違いを挙げるとすれば、「色見」ですかね…
これは、プロの方がメーカーを選ばれる際のひとつの基準にもなっているようで、同じ場所、同じ条件で撮影してもメーカーによって「暖色系(オレンジ系)」の色見であったり、「寒色系(青系)」の色見であったりと少しづつ違うんですよね。
これは案外、一眼初心者の私でも分ったりもします。
これは、人の肌の色なんかにも影響してきたりしますが、いわばこれも、好みの問題かなと思います。
もちろん、プロの方はこれだけでは選んでおられませんが…。
私の場合は、当時、そのようなことは知りもしませんでしたから、Canonのカメラを選んだのも「一眼レフカメラといえばCanon」という私のイメージからでした。
実際、一眼レフカメラ市場では「Canon」と「Nikon」で90~95%という圧倒的なシェアを占めていましたから、一眼レフの中古カメラを探していてもほとんどが「Canon」か「Nikon」でした。
皆さんもテレビで、女性をメインターゲットとした「EOS Kiss」のCMをご覧になったことありませんでしたか?これも大ヒット商品でしたよね。そのため、中古市場でもたくさんの「EOS Kiss」の各モデルが流通しています。
ちなみに、「ミラーレス一眼」のシェアは…
ここ近年では、「Canon」と「SONY」の熾烈なトップ争いの中、「OLYMPUS」も入れたTOP3となっています。
YouTuberの方もSONYのカメラを使っておらる方が多い印象ですね。
でも「えっ?でも何で急にSONY?OLYMPUS?」と思われる方もおられるかと思いますが、CanonとNikonはミラーレスカメラ市場への参入が、SONYやOLYMPUSより2年~4年も遅れたためだと言われています。
圧倒的な一眼レフカメラ市場2強であったがため、方向転換が難しかったのですかね?
私にははっきりとは分かりませんが…。
Canonユーザーの私としては、これからのCanonの追い上げに期待しています!
では、なぜ2強のもう一角、Nikonを選ばなかったのか…?
以前、仕事関係でNikonの一眼レフを触ったことがあったのですが、何かしっくりこなかったんですよね…。
カメラの機能がああだとか、色味がこうだとか、はっきりとした理由があったわけではありませんが、本当にイメージと感覚だったかと思います。
あまり参考にならなくて、スミマセン…
しかし、シェアNo.1であったCanonの一眼レフを選んだことで、後々良かったことがありました。
それは、カメラ本体だけでなく、レンズも中古市場に安くて程度の良いものがたくさん流通していることでした。
一眼レフカメラの醍醐味のひとつといえば、レンズ交換ですよね。このシーンはこのレンズで撮った方がいい映像が撮れるみたいな、プロっぽい感覚も味わえますし…。
正直、これまでは「レンズなんてどれを使ってもそんなに変わらないでしょ…」「違いがあってもプロにしか分からないくらいの違いでしょ…」って、初心者丸出しの感覚でしかありませんでした。
しかし、素人でもそれなりに違いが分かってくるんです!
「レンズ沼」にハマっていく人の気持ちが、最近少し分かるようになってきました…。
私が持っているレンズについては、また別の記事でお伝えしようと思いますが、そんなこんなでカメラ本体だけでなく、レンズまでもが、中古の安くてたくさんの中からベストなものがチョイスできる「Canon」を選んで、良かったかなと思っています。
中古という限られた選択肢の中で、どれくらいの中から選べるかというのは、私のモットーである「できるだけ安くて、いいもの」には大切なことですし…。
ということで、私は「Canon」の一眼レフカメラの中から選ぶことにしました!
モデル・シリーズ選び
さて、Canonの一眼レフカメラを中古で購入しようと決めた私ですが、ネットで一覧を眺めていてあることに気付きました。
それは、「EOS」の後ろに数字と色々な組み合わせのアルファベットがついていることです。
何となくモデルの違いだとは思っていましたが、どの組み合わせであれば、どういった性能になるのか、数字が大きい方が性能が高いのか低いのかなど、この時の私にはまったく分かりませんでした。
そこで、もちろん「安くていいものを」がモットーの私は、各モデルの性能差やどれくらいまでなら性能が低くても許容範囲なのかなど、じっくりと調べました。
私なりに出した目安がコチラです。
【プロ/ハイエンドモデル】
<1桁番台>EOS 1D
➡完全なるプロ仕様で値段も含めケタ違い。=論外!
【ハイアマチュアモデル】
<1桁番台>EOS 5D
➡高性能モデルのため、これも値段も全然高い。=対象外!
【ミドルモデル】
<1桁番台>EOS 6D/7D
➡ミドルモデルの中でも上位で値段も少し上だが、手が出ないこともない。=バリアングル液晶でないため対象外
<2桁番台>EOS 90D/80D /70D/60D
➡必要最低限以上の性能と使いやすさを兼ね備え、モデルによっては値段もこなれていて狙いやすい。=最有力候補!
【エントリーモデル】
<1000番台>EOS 9000D/8000D
<Kiss>EOS Kiss 各モデル
➡値段は安いものが多い印象だが、動画となると少し性能的にどうしても落ちるといった感じ。=2桁番台で良いものが見つからない時の候補としてキープ
色々と調べていく中で、まず注目したのは液晶が「バリアングル液晶」であるかどうかということでした。よく家庭用のビデオカメラなんかにはほとんど採用されていますが、液晶画面がクルッと回転する機能のことです。
一眼レフカメラでは、意外と採用されていない機種も多く、特に上位機種にはついていない感じですが、このバリアングル液晶があるとどのような利点があるかといいますと、「ローアングル」「ハイアングル」の映像が撮りやすくなります。
液晶が固定ですと、下の方から見上げたり、上から見下ろしたりするような映像を撮影しようとした時に、液晶画面が見づらく、アングルによっては液晶が全く見えないこともあります。
そうなると、どういった映像が撮れているかの確認もできませんし、ピントがちゃんと合っているかの確認もできません。
つまりは、液晶が見えるアングルの映像しか撮れないということで、撮れる映像の幅が狭まり、それが編集した動画の仕上がりにも影響してきてしまうということです。
映像を拡大することは編集時にもできますが、アングルだけはどうしようもありません…。
そのため、まずは、「バリアングル液晶」を採用しているミドルモデルとエントリーモデルに絞り、その中から動画性能も加味した結果、2桁番台のカメラ(90D、80D、70D、60D)から選ぶことにしました。
ちなみに、EOS 2桁番台は数字が大きくなるにつれて
新しいモデルのカメラとなっています。
(旧)60D → 70D → 80D → 90D(新)
私が「EOS 70D」を選んだ理由は、はっきり言って消去法です。
「EOS 90D」は、今でも(2023年10月現在)Canonの一眼レフカメラとして販売が継続されているモデルで、金額も15万円前後となりますので、無理!
「EOS 60D」は、金額としては安めではありますが、モデルとしては少し古いため、性能面で少し劣るのと、良品が少なくなっていることから、消去!
残るは「EOS 70D」と「EOS 80D」ですが、金額との兼ね合いで中古品を探しましたが、やはり新しいモデルの「EOS 80D」の方がどうしても高くなりますので、最終的に「EOS 70D」に絞って探し、購入に至りました。
私の「EOS 70D」はメルカリで購入しましたが、本体以外に「レンズ2本」「三脚」「バッテリー(2個)」「リレーズ」「SDカード」が付いて、60,000円でした。
これが当時、同じ60,000円ですと、「EOS 80D」ならば本体のみとなるといった感じでした。
私の購入した「EOS 70D」はレンズや三脚なども買わなくても良く、程度も、前の所有者の方がとても丁寧に扱われていたみたいでしたので、とても美品でしたので、お買い得ではなかったかと思っています。
今なら、「EOS 80D」も視野に入れて探すのもありかなと思います。
メルカリで高い買い物は、ちょっと勇気がいりますが、質問をしながら、きちんと比較検討をすることで程度のよい中古品に出会える可能性は大きいと思いますので、選択肢のひとつに入れてみてもよいかと思います。
といった流れで、私は撮影用のカメラとして「Canon EOS 70D」を購入いたしました。
EOS 70D について
では、私の撮影用カメラ「EOS 70D」について簡単にお伝えできればと思います。
発売は2013年8月、今から10年前のモデルとなりますが、見た目や性能なども古さを感じさせず、今でも動画だけでなく、写真撮影でも十分現役で使用できるカメラだと思っています。
EOS 70D の性能(動画撮影)について
「EOS 70D」は先代の「EOS 60D」から大きく進歩しており、中でも大きく進歩したのがライブビューと動画性能だそうです。
中でもオートフォーカスが進化しており、新たに「Dual Pixel CMOS AF」というシステムが導入されました。
「Dual Pixel CMOS AF」何だかすごそうな名前で、私にはそのシステムの詳細や技術内容は説明することはできませんが、動画におけるオートフォーカスのスピードと正確さは、当時、みんなを驚かせるくらいだったようです。
たしかに、ライブビューを見ながらの動画撮影もスッと被写体にピントが合ってくれるだけでなく、そのピントがレンズの限界まできちんと追従してくれます。
また、液晶画面のタッチでもピントを合わせてくれますが、遠くのものから近くのものへ画面タッチでピントを変えても、スッとピントをその被写体に合わせてくれます。
家庭用ビデオカメラですと、スーーーーッという感じですので、「EOS 70D」のその速さに驚きました。
このように「EOS 70D」は、これまでの一眼レフカメラでとりあえず動画が撮影できるから、他のメーカーからも一歩先をいく技術を投入することでさらに進化し、写真撮影だけでない、動画撮影のための一眼レフカメラの地位にまで引き上げました。
そのことが、かつては大人気機種となり、今でも十分使える性能のカメラになり得ている一因ではないかと思っています。
先ほどもチラッと触れましたが、「EOS 70D」で撮影できる解像度:フレームレートは、
1920×1080(Full HD):30p/25p/24p
1280×720(HD) :60p/50p
640×480(SD) :30p/25p
で、初心者には十分かと思います。
一眼レフカメラにおいて、触ったこともない本当の初心者の方でしたら、もうワンランク下のエントリーモデルである「EOS 8000D」や「EOS Kissシリーズ」で探してみても良いのかも知れません。
「EOS 70D」を使用してみた感想
では最後に、これまで「EOS 70D」を1年くらい使っていて、良かったなと思う点と少し残念だと思う点についてお伝えしたいと思います。
「EOS 70D」の良いところ
良かった点では、ひとつ前の「性能」の欄でも書いていますが、「オートフォーカスが優秀」だという点。
私の場合、ボケ感を背景や前景に入れながらの撮影が好きですので、マニュアルで撮ることも多いのですが、動いているものを撮影する時には、どうしてもマニュアルではピントを合わせることが難しく失敗することが多くなってしまいます。
そんな時は、このオートフォーカスの出番!
本当にしっかりと被写体に追従しながら、ピントを合わせてくれます。
しかも、別のレンズについての記事でも詳しく触れていきたいと思いますが、Canonのキットレンズがピントを合わせている時もとても静かに動いてくれます。
実はこれって、動画撮影には結構重要なことで、レンズによってはピントを合わせる時に「ギギッー」とか「カタカタ」といった音が鳴るレンズもあり、その音が動画の音声にも入ってしまうんです。
編集の際に、音声を使わずBGMだけのシーンならいいのですが、人の声や川の流れる音、鳥の鳴き声など、その映像に音声が必要な時には台無しになってしまいます。
少し話が逸れましたが、動いているものを撮影する時、「EOS 70D」のオートフォーカスの性能の良さが私にとって良かった点のひとつではあります。
そして良かった点2つ目は、この記事の前半でも書いていますが、「バリアングル液晶モニター」。
動画撮影においては、いかに印象的な映像を撮れるかもポイントのひとつかと思っています。そんな映像を一番手っ取り早く撮るコツは、人目線からは外れた位置から撮影することです。つまり、普段は見れない(見ない)目線からの映像。これは簡単かつ、おススメの撮影方法です。
最たるものは、ドローンの映像ですよね。いつも見ている場所、モノでも、私たちの目線では見ることのできない映像がドローンでは撮影できます。見慣れた風景や建物が全く違ったものとして楽しむことができますよね。
もちろん、ドローンなんて買えませんけどね…
しかし、一眼レフカメラでも、バリアングル液晶があるだけで、少し目線(アングル)を変えるだけで、いつもとは違った映像を撮ることができるのです。
例えば、カフェでケーキとコーヒーを撮影する場合、普通の人目線であれば、上からケーキとコーヒーを見下ろす感じですが、ケーキをクローズアップして、真横から撮ってみる、さらに背景をぼかしてみると、全然印象の違った映像が撮れるはずです。
ケーキやコーヒーも普通の目線からの映像よりも、もっと美味しそうに撮れますよ。
こんな風に、普段の人目線ではない位置から撮影する時、液晶画面が固定ですと、とても窮屈な態勢で撮影しなければならなくなりますし、場合によっては撮影自体が無理なこともあります。
そんなためにもやはり「バリアングル液晶モニター」がとても重宝するというわけです。
そして、これは残念なことに動画撮影では使用することができないので、番外編として「WiFi接続機能」です。
「EOS 70D」には、アプリを通じてWiFiでカメラとスマホやPCをつなげる機能があります。WiFiといっても通常のネットにつなげるWiFiではなく、カメラとスマホ(PC)間だけのWiFiです。
WiFiの電波をカメラ側が出して、それにスマホやPCをつなげる形式ですので、スマホ(PC)のギガを消費することはありません。
このWiFi機能でカメラとスマホをつなげることで、カメラから離れている場所でも、スマホ(PC)側でカメラが映し出している画像を確認できたり、スマホ側で明るさや、ピント位置を変更できたり、撮影したデータを直接スマホやPCにダウンロードできたりもします。
私は動画の撮影だけでなく、やはりせっかくの一眼レフカメラですので、写真撮影も一緒に楽しんでいます。
わざわざ、PCにSDカードを入れて画像を取り込まなくても、その場でスマホにダウンロードできることで、SNSや一緒にいった人たちと共有が気軽にできるのが魅力です。
このWiFi機能は、エントリーモデルや古い機種では備えられていませんので、これも「EOS 70D」を選ぶひとつの理由でもありました。
「EOS 70D」の残念なことろ
そして「EOS 70D」を動画撮影で使用していて少し残念だったところは、「ボディー内手振れ補正がない」ということと、「ヘッドフォンジャックがない」といったところです。
まず、「ボディー内手振れ補正」ですが、最近のミラーレス一眼などには比較的備えられている機能ではありますが、Canonの一眼レフカメラには、採用されていません。
ボディー内にではなく、ほとんどの場合、レンズに手振れ補正機能が備えられています。
(※手振れ補正のないレンズもありますが…。)
「一眼レフカメラ」でファインダーを覗いて撮影をする場合、カメラ内の鏡(レフ)に映像を反射させてファインダー内に実際の映像を映し出していますので、ボディー内に手振れ補正機能があっても、それが効いているのかどうかが分からないというのがあるようです。
しかし、レンズに手振れ補正があれば、そのレンズの手振れ補正を効かした映像が鏡を反射してファインダーから確認することができますので、レンズに手振れ補正機能を入れた方が都合がよいということです。
「ミラーレス一眼カメラ」のファインダーには、一眼レフのファインダーとは違って、デジタル化された映像が疑似的にファインダー内に映し出されますので、ボディー内手振れ補正を効させた映像も映し出し、確認することが可能ということです。
ちなみに「ミラーレス一眼」では、液晶画面のみでファインダーがないカメラもあります。
が、しかし…動画撮影の際は、ファインダーを覗いて撮影するというよりは、ほとんどの場合が液晶モニターを見ながら撮影をしますので、ボディー内手振れ補正が入ったミラーレス一眼の方が都合がいいんですよね…
撮影している時は、小さな液晶モニターを見ながらの撮影ですので、あまり気付きませんが、帰ってPCで確認してみると、思った以上に手振れしていることもありますので、手振れ補正機能は、ないよりもあった方が断然いいと思います。
ただ、とにかく「安くいいもの」を目指している私としては、こうした一眼レフカメラを使いながらもできるだけ手振れしないような撮影技術を身につけることで、基本的なことをマスターできればいいなと前向きに考えています。
また、手振れを少なくする撮影方法や編集時に手振れを補正する方法などもお伝えしていきたいと思いっていますので、よろしければそちらもご確認ください。
そしてもうひとつの残念な点、「イヤホンジャックがない」ことについては、やはり動画撮影は写真撮影とは違って、音声や環境音など音も同時に収録しますので、ちゃんと音が撮れているかも大切なポイントとなります。
人の声が割れていないか、マイクの接触が悪くノイズが入っていないか、風切り音などのバックの環境音が大きすぎないかなど、イヤホンジャックが付いていれば、その場で確認しながら撮影ができます。
これがないことで、編集時に確認して初めて「うわっ…」ってなることを私も経験したことがありますので、そういった意味でも、イヤホンジャックはあった方が良かったなと思う機能のひとつでした。
これらのことは「EOS 70D」についての私の感想になりますので、他のカメラも視野に入れた、皆さんのカメラ選びの参考にしていただければ幸いです。
最後に
ということで、私が撮影に使用しています「EOS 70D」と「カメラの選び方」について、お伝えさせていただきました。
もちろん「EOS 70D」にはもっとたくさんの使える機能があるかと思いますが、如何せん一眼レフカメラ初心者の私には、まだまだ使いこなせておりませんので、すべてをお伝えすることができていないかと思います。
また、「EOS 70D」が、どんな方にも合ったカメラであるわけではありません。
メーカー、機種、一眼レフ、ミラーレス等々、どのカメラが自分に合うカメラであるかは、皆さんの状況や知識、予算などによって変わってくるかと思います。
一発で理想のカメラに出会えるかどうかは分かりませんが、できるだけ多くの情報を仕入れて、皆さんにとってベストだろうというカメラを探していただき、まずは動画作成に向けて最初の一歩を踏み出していただければと思っています。
最後までご覧いただきありがとうございました。
また別の記事でお会いできればうれしいです。